歓迎できる営業と、塩をまきたくなる営業の違い
営業するなら、せめて情報収集くらいは...
人が人に頼むのが仕事である
一方的な話しかできないゴリ押し営業マンはダメです。どんなに魅力的な商品を持って来ようと、首を縦にふることはありません。仕事は「人が人に頼む」もの。自社のネームバリューや商品の素晴らしさを自信満々に語る営業マンはお断りです。だって、あなたがつくった会社でもなければ、あなたがつくった商品でもないハズです。あなた自身を売りに来てください。
仕事柄、よくお見えになる業種は「コピー機」「教材」「HP作成」の3つです。まず、コピー機は今のところ必要ないので全てお断りしてます。教材は、興味があればお話しを伺いますし、ウチに合わないと判断すればお電話の時点でお断りしてます。HP作成は「自分でできますので」と伝えた上で、まぁ、興味のある分野なので、情報を収集したり、技を盗んだり、アイデアを頂いたりするために1)、「ある程度は知識があるから(かなり)突っ込みますし、お願いする可能性は限りなくゼロに近いですよ」と念を押した上で「来るなら来ても良い」というスタンスを伝えるようにしています。
話にならない営業マン
このHP作成業者サンなんですが、事前の電話での売り込み時に「自分でできる。既に自作したものがあり、一定の効果がある」と伝えたにも関わらず、その(ウチの塾の)HPを見ずに商談に来る営業マンの方が非常に多いんです。正直、アホとしか思えません。現状を把握せずに何を売りに来るのでしょう? 現状の何がダメで、どこをどう改善すればどういう効果が得られて、そのためのサービスをこの金額で提供できるという提案をしてこそ商談ですよね? 自社のサービスを熱く語るだけでは的外れ…というより的自体が見えていないと思います。
この手の営業マンは「売り逃げ」タイプである可能性が極めて高いというのがボクの経験論です。契約書に判をついた時点で自分の役目は終わり。売った後のクレームや意見には耳を貸そうとしない。そもそも「先日はどうも。その後、調子はどうですか?」の電話1本すらしない。そういうタイプです。だから、絶対に頼まないし、そういう意味で「仕事は人が人に頼むもの」なんです。「その人には頼めない」のです。
こういう営業マン相手には、遠慮なく「バカなふりをして情報を吐かせるだけ吐かせておいて断り、アイデアだけ頂き、自分のHPに活かす」という作戦を遂行できますので助かってはいるのですが(笑)。
潔く引き下がると、逆に気になる...よね?
さてさて、今回「商談に来なかった」営業マンの方は、ウチの塾のHPを実際にご覧になった上で「商談には行きません」と、お電話を下さいました。ものすごく正直な方です。そして、ものすごく頭の良い方でもあります。恐らく、「(既に一定のPVを叩き出しており、それ以上に)アクセス数がアップするHPの提案は難しい」すなわち、「今現在、この人はHPに関しては困っていない」と判断なさったんだろうと思います。事前にきちんと情報収集し、商談成立が難しいと判断したら正直にそれを伝える。これは、「お互いに無駄な時間を浪費しない」ためにも、非常にありがたいことです。
あるいは、「商品説明をすると、この人はアイデアを聞くだけ聞いてそれを自力で実践してしまう」と、ボクの魂胆を見抜いたのかもしれません(笑)。これくらい先読みしてしまう営業マンの方は歓迎です。むっちゃ好みです。
ボク自身も、何が何でも外注しないというつもりでいるわけではありません。なぜなら、自力で作るとなると「経費は削減できるが時間はかかる」からです。また、「HPを取り巻く環境が急激なスピードで複雑化し、守備範囲内に納まりきれなくなりつつある」からです。「できる限りは自力で頑張ってみる」というのがボクのモットーではありますが、無理だと思ったら諦めるのが早いのもボクの持ち味(良くも悪くも)です(笑)。そのときは、今回、商談に来なかった営業マンの方にお願いしてみようかなと思っています。
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