先ほど、小学生のお子さまをお持ちの保護者の方からお電話を頂きました。
「せんせー、教材のホームページ
すっごくイイ!! って思ったら、中学生だけなんですね…」
あ、ハイ…。ご、ご要望として承りました(笑)
様々な形で教材配信がされている今日です。毎月、決まった日に届く問題集形式のものもありますし、オンラインで学習するメディア型の教材もあります。いずれにせよ、受信する側は「受け身」的な使い方となり、準備されたものから選んで学習することになります。コレ、多くの方がおっしゃることですが、「採ってはみたけど、ウチの子、結局やらないんですよね」を招く原因だと思っています。子どもの旬に対応できないんです。
また、多くの教材は「一度学習したら終わり」であり「類似問題を気が済むまで何度も何度も繰り返す」学習は極めて難しいものです。ウチの塾でも、決まった通年教材を採用せずに、小出しでプリント学習をしているのはそのためです。つまずいたなら、類似問題を何度もさせないとダメなんです。
ウチの塾での教材配信は「要望を承り製作したものを配信する」という形式です。「3単現のSが解ってないみたいだからその教材を!」というご要望に応えて配信。それに対し、ユーザ側は「まだ解ってないみたいだから、同じような教材を再度!」とフィードバック要望を出せるシステムなわけです。
これを、1対1で行うとボクの生産力が追いつきません(笑)。なので、1人の要望を塾生全員で共有するシステムにしました。誰かが要望を出せば教材が増え、それは、塾生全員が使える。これにより、「そうそう、そこ、オレも解らんやったんよ!」という生徒にも対応できることになります。
限られた塾での指導時間で最大限の効果を出せるよう、教材を家庭に配信する仕組みを作ったわけですが、配信すればイイわけではなく、配信後が肝心だとも思っています。すなわち、「対人指導をゼロにすることは不可能だ」と思っているわけです。
ボクは(別の場所にも書きましたが)、「勉強は、基本的には1人でやるもの」であり「解らないときにはじめて人を頼るもの」だと思っています。すなわち、「家庭学習が第一」であり「家庭学習でつまずいたところを塾で指導する」のが、最も効果の出る学習法だと思っています。その比率は「7:3もしくは8:2程度がいちばんバランスが良い」と、経験的に確信しています。
現在、ほとんどの塾生は「週に1〜2回通塾」している状態です。よって、「家庭学習がきちんと機能していれば、バランスは非常に良い」わけであり「成績は上がる(もしくはキープできる)」はずなんです。成績が上がらない、成績がキープできないといった問題は、間違いなく家庭学習にあります。
これは、成績が上がらないことに対して塾が責任転嫁をしているわけではありません。むしろ逆です。塾が、家庭学習に本格的に関与するための試みだと受け取ってください。「子どもたちはどうやって家庭学習をすればいいのか判らない状態だ」ということに焦点を当て、そこを改善する目的で配信を行うわけです。よって、「子どもたちが家庭で学習する方法を体得する」ことと同時に「家庭でつまずくように誘導する」ための教材を目指しています。「配信教材を用いて家庭学習する → つまずいたり疑問を持ったりする → 塾で解決する」という流れが、中西進学塾の目指す「学習のコーチ」の姿です。最低授業料(週2コマの指導・月額7,000円)で成績が上がることを目標としています。
いずれは考えていますが、小学生と中学生では、「断然、中学生のお子さまをお持ちの保護者の方の方が、我が子が家庭学習しないことに危機を感じている」ため、「中学生のみ」という制限を設けてスタートさせました。
ボク自身、この教材配信は「現状よりベターである」という確信は持っていますが、「ベストである」のかどうかは、今後の皆様方からのご意見を参考にしないと、今現在はまだ判りません。ですから、今後、ご意見を反映させて方向を微調整していくつもりでいます。その際、一度に多方面からご意見をお聞きするとボクがパンクしますので(笑)、そういう意味でも、まずは「中学生のみ」としたわけです。
ところで、小学生の場合は「家庭で学習し、つまずき、塾で解決する」という学習法は年齢的に無理があると考えています。従って、小学生の教材配信は「繰り返し学習できる」ことを第一優先事項に据え、ドリル的な要素の強い教材になると思います。また、小学生は「1人で勉強することは難しい」年頃です。まだ、先生と一緒に学習したり、親と一緒に学習したり…でないと厳しいでしょう。ですから、保護者の方と一緒に学習できるものを目指そうと思っています。