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add9の味噌汁

[ Category : こだわり編 ] 2010年05月30日 11:15
 ほぼ毎日、味噌汁をつくる今日このごろ。ずいぶんと出汁の効かせ方がわかるようになってきました。出汁は、よく「ハーモニー」なんて比喩されますが、んじゃ、ボクの味噌汁はコードで表すと何だろう?…なんて、ふと、思いまして。一番しっくり来るのは「add9(アドナインス)」ではないかな〜なんて思ったりして…。

add9

まずはコードのお勉強

 add9とは「基音に対して9度上の音を加えた和音」を意味します。9度上1)の音は、階名で言うと「レ」にあたります。「レ」の追加の方法は、代表的なものとして次の2通りがあります。

基本の「ドミソ」に「レ」を追加する

add9a.jpg

基本の「ドミソ」の「ミ」を抜いて、「レ」を追加する

add9b.jpg

味噌汁でadd9を表現してみる

 使う出汁は3種類。これを、コードに展開してみると…

 「いりこ」と「昆布」は海のもの同士で、とても相性がいいようです。いりこだけ、昆布だけだと薄っぺらい風味ですが、合わせると風味に厚みが生まれます。これに、山のものである「しいたけ」を追加すると、あら不思議。スパイス的な要素が加わり、鼻腔をくすぐる不思議な風味が生まれます。

 風味の強さのバランスは「いりこ2・昆布1・しいたけ2(海が3に対し山が2)」が、個人的にはちょうど良い気がします。

 風味が増すと薄味でもおいしく感じるのでありがたいですし、ボクは出汁に使った食材もそのまま食べてしまうので味噌汁の具も増えてかなりいい感じです。ちなみに、出汁に使う乾物は、前日から水に浸けてます。よく出汁がとれるし、いりこもずいぶん柔らかくなるので食べやすいです。難点は…しいたけが意外に高いことです…。

Discussion

1) 基音自体を1度として数えるため、「9度上」とは、実際には「8音上」となる