このような学校があることをご存知の方は少ないと思います。防衛大学校が高校卒業後に進学するのに対し、こちらは中学卒業後に進学する防衛省管轄の学校になります。今年度は、ウチの塾から1名受験し、見事、狭き門をくぐり抜け一次試験(学力試験)に合格しました。
神奈川県横須賀市にあります。全寮制の学校です。
主に、技術者を育てる学校で、高専に近い存在と認識しています。文部省管轄外の学校であり、高等学校卒業資格を得るために神奈川県立横浜修悠館高等学校と技能提携しています。パンフレット等には「通信教育」と記載されていますが、実際には、生徒達は陸上自衛隊高等工科学校内で授業を受けていました(数年前に、学校を見学させて頂きました)。文字通りの通信教育では高卒資格の取得が厳しいため、普通の高校と同様に授業を行っているとのことでした。
卒業後は、ほとんどが幹部または上級陸曹となるそうです。また、パイロットの免許を取り、ヘリコプター等の操縦士になる人も多いそうです。将来、自衛官を考えているお子さまにとっては、非常に有利な進路だと言えます。
防衛大学校の学生と同様、卒業後(正確には「前期終了後」)に自衛官となります。
陸上自衛隊高等工科学校は、4年制の学校です。はじめの3年間を「前期」、残りの1年間を「後期」と呼ぶそうです。前期の3年間が高校に当たり、前期終了時に陸上自衛隊高等工科学校を辞め、大学等に進学することも認められています。
在学中は特別国家公務員の身分が与えられ、月額10万円ほどの手当が支給されることになります。学費、寮費等はいっさいかからないそうです。
※ 本年度の募集ならびに一次試験は終了しました
募集人員は約250名で、全国からの募集となりますので非常に狭き門となります。試験問題自体はさほど難しくはありませんが、とにかく倍率が高く、合格はとても難しくなっています。例年、志願の受け付けは11月初旬から1月上旬(年末年始の休暇が入るためクリスマス頃までと思った方が良い)で、一次試験は1月20日前後となっています。今年度は1月23日に実施されました。一次試験の科目は主要5科目+作文で、教科の試験はマークシート方式となっています。
二次試験は身体検査と面接で、2月上旬に実施されます。