さて、一応、使おうと思えば使える生きたストロボですが、まずもってストロボ撮影をすることはないと思いますし、TTL以前のストロボですから、手持ちのカメラに付けたとしても、非常に煩わしい露出調整をしなければいけません。また、頑張って露出補正をしたとしても、光量調節もバウンズもできないクリップオンストロボ1灯で撮影した写真なんて雰囲気も何もあったもんじゃありませんw。記録にはなるでしょうが…
ほぼタバコの箱と同サイズで見た目もレトロチック(…って、元々レトロなものでもありますがw)。PEN E-P1にとても似合うだけに惜しい存在です。
ならば、ちと改造してビデオライトにしたらどうだろう? と、思いついたわけです。E-P1は動画も撮影できますし、暗所で写真を撮影する場合にも、ビデオライトだと露出補正が不要になります。今日は日曜だし、ちょっとパーツ屋さんにでも行って来るか〜!!
おぉ、ちとテンション上がってきましたよーw
暗所での動画撮影時に使う補助灯です。ビデオカメラの上に付けて使うものが多く出回っています。写真の撮影は一瞬ですから、ストロボは撮影の瞬間だけ強烈に光を出しますが、ビデオライトは懐中電灯のように点灯しっ放しです。点灯しっ放しということは、光を照射した状態でカメラが露出を調整してくれますので露出補正不要となります。
ストロボの発光ユニットを取払い、代わりに白色LEDを6〜8つ組み込めば、わりと光量を稼げるのハズです。電池BOXも元からついていますし、LEDを買ってきてチョチョっと配線するだけで簡単にできるんじゃないかな? えーと、白色LEDにはどれくらい電圧をかければ光るのかな?? と、まぁこんな感じでググること数分。そこには、大きな罠が待ち受けていたのです…。
LEDには、「光らせるために最低限必要な電圧」というものがあるそうです。白色LEDは最低でも3.2V程度必要だということです。しかし、それ以上の電圧をかければイイのかというとそうでなく「これ以上の電流が流れたら壊れる」という、電流の限界もあるそうです。これは、たいてい20mA程度だそうです。
「電流は電圧に比例する」わけですから、電圧を上げれば電流は増えます。電池の電圧は常に一定ではなく、使い続けると徐々に電圧は低下していきます。常に、回路にかかる電圧を3.2V以上になるようにするには、ある程度、電圧を高めに設定しておく必要があります(そうしないと、新品の電池を入れてすぐは点灯するが、ちょっと使って電圧低下するとすぐ光らなくなってしまう…)。しかし同時に、電流は20mA以上にならないようにしなければならないわけです。うわ、面倒w
LEDは電球に比べると発熱量が少ないそうですが、それでも、電流を流すことによって発熱するそうです。そして、「発熱すると抵抗が下がる → 抵抗が下がると電流が多く流れる → さらに発熱する…」あら、ヤバそうですね…。理論上は20mA以下になるように回路を組んでも、素人のボクには発熱量と電流との関係なんて解りませんし、制御なんて到底無理っぽいです…。
世の中にはホントに便利なものがあるんですね! ニンゲンの頭脳って凄いです。電圧がある程度上下したとしても、回路に流れる電流をほぼ一定に保つことができる「定電流ダイオード」というものがあるそうです。1個50円程度で手に入るとか!
これを使うと、LED1個あたりに3.2V以上の電圧がかかるようにさえしておけば、電流のことは考えなくて済むわけですね! おぉ、まさにコレですよコレ!!
ふぅ〜、定電流ダイオードの存在によって兆しが見えてきた「ビデオライト改造計画」ですが、ココから先は、実際にパーツ屋さんに行って「どういうパーツが入手できるのか」を確認してみないことにはどうしようもなさそうです。とりあえず必要なものをメモしておき、近々、パーツ屋さんに行ってみることにします!