恐らくiPadは成功するだろうと思います。そして、成功して欲しいと思っています。日本のWEBは、PCと携帯電話とで完全にコンテンツが分離した状態です。「一家に1台」になりつつあるパソコンも、結局は、使いこなせる人とそうでない人とでインターネットとの接し方にかなりの格差があります。PCを使えない人は、結局、携帯電話を使ってインターネットと接するしかないわけです。
iPadのようなマルチメディアデバイスの充実によって、そういうライトな層に、携帯電話用のショボいホームページではなく、PC用のちゃんと作ったホームページを見てもらえるチャンスが増えるのではと思うわけです。すなわち、ボクは、これまで以上に「インターネットを使った広告」というものの重要性が増すだろうと考えています。
メッセージを文章で伝えることよりも、表示されたページのデザインやレイアウト、色使いなどが重要になってくると思います。ボクは、ホームページが、よりカタログやパンフレットに近くなるのではないかと思っています(もちろん、これは商用サイトの話です)。
これまでは、マウスとキーボードが主な入力デバイスだったわけですが、これからはそうでない端末が増えるわけです。ブログ等の文化が衰退するわけではないでしょうが、社長ブログや店長ブログといった文字主体の伝達よりも、パンフレット的なページ構成のWEBページが増えると睨んでいます。
携帯電話でインターネットに接続していた層がPC用のホームページを閲覧することが多くなりますので、当然、オンラインショッピングの市場はふくらむでしょう。そのこともあり、前述の「パンフレット的なページ」の増加があるわけです。
ズバリ、教材配信が爆発的に増えます。ボクも狙ってます。そのための布石として「手作り教材」をやっているわけです。マウスとキーボードでは不可能だったことが、タッチセンス内蔵ディスプレーのおかげで可能になるわけです。画面を直接、手やデジタルペンで操れるわけですし、ネット接続が当然ですので教材の送受信も簡単に行えます。まさに教材用デバイスとしてあるようなものです!
カタログライクなホームページへのニーズが増えるため、既存の「同じレイアウトのページを量産する」タイプのCMSは需要が下がると睨んでいます。もっとワープロ感覚でページごとにレイアウトやデザインを細かく指定できるものへと変わるでしょうし、そもそも、WEB上にワープロアプリが続出するのではないかと思っています。WEB上で文章を作成し、WEB上に保存しておき、その文章へのリンクをHPなりメールなりに掲載するというスタイルが、近い未来に確立するのではないかと考えています。